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令和元年度安全衛生大会を実施しました

2019年08月21日

 8月9日、宮城野区中央市民センターにおいて、令和元年度の弊社安全衛生大会を開催しました。
 社員、協力会社あわせて約40人が参加し、1年間の安全衛生活動の取り組みと結果を総括し、これからの安全に対する方針を確認するとともに、事故ゼロへの決意を新たにしました。
 大会では弊社の元請会社である、株式会社東北開発コンサルタント様の調査部長加藤裕一様、同じく株式会社ダイヤコンサルタント様の取締役ジオエンジニアリング事業本部長吉村実義様、統括技術管理部長辻野敏文様のご参加をいただきました。加藤部長から「情報セキュリティについて」、辻野部長から「自動車事故防止のための安全講話」と題して、講話していただきました。
 事務局からは、人身事故、休業4日以上の労災事故は発生していないが、もらい事故を含む交通事故が5件、モノレール使用時の現場事故が3件発生したことが報告され、その原因の説明と、今後事故を起こさないための対策と取組について報告しました。
 役職員一同、人身事故はもちろん、すべての事故ゼロを目指して引き続き真剣に取り組んでいきます。

                代表挨拶を行う熊谷代表取締役

                真剣に聞き入る参加者の皆さん

        (株)東北開発コンサルタント 加藤部長による講話

        (株)ダイヤコンサルタント 辻野部長による講話

             安全推進委員会事務局からの活動報告


株式会社ダイヤコンサルタント様から表彰を受けました

2019年08月19日

 7月19日、株式会社ダイヤコンサルタント様から、東京本社で開かれた協力会において記念品とともに表彰状をいただきました。
「地質調査の実施にあたり安全かつ優秀なボーリング技術を持ってボーリング調査を担ってきた」ことに対する表彰でした。
 株式会社ダイヤコンサルタント様からは、弊社創業時以来約50年にわたってボーリング業務を発注していただいております。お互いにメンバーも変わりながらのお付き合いですが、変わらずに安全と高い品質の成果を目指してきたことへの評価と受け取っています。
 こうした姿勢を次世代に引き継いでいけるよう頑張っていきたいと考えております。


ボーリングの面白さ

2019年06月24日

 三省堂の大辞林によるとボーリングとは、
① 穴をあけること。
② 地質調査や地下資源の採取などのために,地中深くに細い穴をほること。試錐

(しすい)。試鑽(しさん)。
 と書いてあります。


 ボーリングといっても深度はいろいろです。海洋開発研究機構の海洋掘削船【ち

きゅう】は、水深数千メートルの海底から3,000mも掘削しますし、石油などの資

源開発でも、3,000m~6,000mの掘削はざらです。また一方で、ハンドオーガーの

ように人力で2~3m掘っておしまいという浅いものまであります。ちなみに最も深

く掘削したボーリングは、ロシアのコラ半島で地殻深部を調べる科学プロジェクト

として旧ソビエト連邦のチームが掘削した12,262mです。

 当社はボーリングを仕事にしていますが、入社したての人に仕事をしていて何が面

白いのか聞くと、よく「いろいろなところに行けて楽しい」というような返事が返

ってきます。実をいうと私も仕事を始めたばかりのころは全く同じでした。全国のい

ろいろな場所に呼ばれるので、観光で行くわけではありませんが、初めての土地

の風景やその地方それぞれの方言、文化に接することは、新鮮な感動がありました

そこからだんだんに仕事に慣れ、おぼえてくるとボーリング独特の面白さが感じら

れてきます。ボーリングの深度はさまざまだと書きましたが、共通しているのは目

に見えない地下を相手にしているということです。この「目に見えない」というこ

とが、ボーリングの面白さの根底にある、と感じています。
 当社のボーリングは土木工事、建築工事のための調査が主ですので、深度は概ね

300m~400m程度までで、地下の土や岩盤をなるべく地下にある状態に近いままで

採取することと、その孔を使った原位置試験をすることを主な目的としています。

この「地下にある状態に近いままで」ということがくせもので、経験と技術を要す

る仕事なのです。

 地面の下は本当に複雑にできています。数万年から数億年という長い年月で堆積

した土や岩盤が地球の力によって、くっついたり離れたり、折れ曲がったりずれた

り、さらにはその上に火山からの噴出物が重なったり、下からマグマが入ってきた

りと、実に様々な岩石から構成されています。したがって、ボーリングをするとき

には、その土や岩盤にあった道具(ツールスといいます)をとっかえひっかえ組み

合わせて掘削する必要があります。
 ここで問題になるのが、次にどんな岩石が出て来るのかわかっていればそれに合

わせたツールスの組み合わせを準備できるのですが、目に見えないためにわからな

いということです。土や岩盤の状態に合わないツールスや掘削水(泥水といいます

)を使用して掘削すると、採取した土や岩盤が乱れたり、採取できないということ

が起こり「地下にある状態に近いままで」採取するという目的を達成できないこと

になります。また、そうした掘削孔では、正確な原位置試験ができないことがあり

ます。
 では、どうやって地下の状態を知るのか?
アナログな方法ですが、ボーリングマシンとポンプの圧力ゲージの変化、エンジン

音、振動、掘削速度の変化といった地上のパラメーターの変化から土や岩盤の変化

を読み取ることで行います。しかし、そうしたパラメーターの変化の原因は一つで

はありません。水圧が上昇した、といっても、岩盤が軟質になったのか、掘削によ

って発生した細粒土が増えたのか、崩壊しているのか、ツールスが詰まったのかな

どなど様々な原因が考えられます。これらのパラメーターの変化を組み合わせ、地

下と孔の状態を推理しながら掘削していきます。
 この推理が正しければ、きれいなコア(棒状に採取した土や岩のサンプル)が採

取できるし、間違っていれば採取できないとなります(偶然取れてきた、というこ

ともあります)。ボーリングオペレーターは、見えない地下の土や岩盤と常に対話

しながら掘削しているといってもいいかもしれません。当社社員の畠山が「ボーリ

ングマイスター(匠)東北」に認定されたことをお知らせしましたが、ボーリング

マイスターは、この推理の名人といえるでしょう。
 人工的な均質なもの(たとえばコンクリート)を掘削するのであれば、こんな苦

労はありません。複雑な自然を相手にしているからこその苦労なのですが、苦労し

て良質なコアを採取し、目的を達成した時の満足感は何とも言い難いものがありま

す。
 ボーリングオペレーターは、職人でもあり技術者でもあります。マイスター兼エ

ンジニアですね。泥んこで真っ黒になって作業していて何が面白いんだろう、とは

たから見ると思われがちな仕事ですが、実はこうした深い面白さがあることを知っ

ていただければと思います。


研修旅行に行ってきました

2019年06月05日

5月30日から6月1日まで研修旅行に行ってきました。
鬼怒川温泉から草津温泉とその周辺の旅行です。
旅行の様子と感想を紹介します。

第1日目
 8:39仙台発やまびこで宇都宮駅に移動し、バスに乗り換えてまずは中禅寺湖に向かいました。華厳の滝、日光東照宮を見学して、東武ワールドスクエアを回って1日目の宿、鬼怒川温泉で宿泊です。中学生の修学旅行みたいなコースですね。
 中学生と違うのは、華厳の滝が、安山岩溶岩の上から大谷川の水が落下しているのですが、「安山岩溶岩とその下の角礫凝灰岩の境目からも浸透してきた水が白糸の滝として流れ出ていることで地層の境界が良くわかる」などと感想を言っているところでしょうか。職業病です。

         華厳の滝の下で写真 地層がわかるでしょうか?

                日光東照宮唐門前で記念写真

         1時間世界一周、イタリアはピサの斜塔前で巨人が2人

第2日目
 朝から鬼怒川ライン下りに乗りました。船頭さんの解説が面白かったです。テレビのロケでやってきた女優さんが、テレビの画面と違ってすごく愛想が悪かったとか・・・(名前は出せません)。急流のところでは運の悪い人が水しぶきを浴びました。
 その後群馬県に移動し、名物水沢うどんを食べ、伊香保温泉の階段街を散策し、草津温泉に到着、湯もみショーを見学して、草津温泉で宴会です。湯もみショーはJ3ザスパ草津の若い選手たちが活躍でした。宴会も楽しく食べて飲んで過ごせました。

           鬼怒川の舟下り、船頭さんの名調子・・

 J3ザスパクサツ群馬の選手の皆さんによる湯もみショー、元気いっぱいでした。

              宿泊先での宴会、楽しそうですね。

第3日目
 まず八ッ場ダムの工事現場見学です。国土交通省の職員の方から、八ッ場ダムの建設の経緯と、工事現場をやや離れてところで見ながら説明を受けました。ダム本体は、コンクリート打設は完了し、付随する設備を建設している状態でした。八ッ場ダムの調査には私たちも何度か参加しているのですが、付替え道路もでき、かつての渓谷の面影は全くありません。自分たちもかかわった事業が完成していく嬉しさと、失われていく景観とで、ちょっと複雑な気持ちでした。
 昼食後、世界遺産に登録された旧富岡製糸場、こんにゃくパークを見学し、高崎駅からお土産を抱えて仙台に戻りました。

   八ッ場ダムで記念撮影、後ろにほぼ完成した八ッ場ダム本体が見えます。

               世界遺産 旧富岡製糸場跡

 3日間事故なく無事帰ってきました。皆さんいろいろな場所を見学し楽しく過ごし、仲間との親睦もはかれたのではないでしょうか。また日々の業務が再開します。気持ちを切り替えて頑張っていきたいと思います。


弊社社員 畠山秀美が「ボーリングマイスター(匠)東北」に認定されました。

2019年06月04日

 さる5月23日、弊社社員 畠山秀美が、一般社団法人東北地質調査業協会から「ボー

リングマイスター(匠)東北」に認定され、表彰を受けました。

 「ボーリングマイスター(匠)東北」は、

「地質調査を営む協会会員企業は、地震・豪雨災害における施設の復旧・復興や社

会資本整備事業において、先陣を切って現地に赴き、地盤・地下水の専門技術力を

駆使し、数々の困難を乗り越えながら貢献してきました。

その中で、現場の最前線に従事するボーリングオペレーターは、不可視なる地盤

の把握を行う上で根幹をなす技術者であり、今後の更なる減災・防災への対応を鑑

みると、その技術を広くアピールし次世代に伝承することが一層重要な状況といえ

ます」(東北地質調査業協会の説明文から)として、優れたボーリングオペレータ

ーを認定するものです。

 ボーリングマイスターの認定制度は、平成29年に始まり、3回目の認定になりま

す。今年度は2名が認定され、計11名となりました。畠山は、株式会社ダイヤコン

サルタント様の推薦を受け、審査・認定となりました。

 「ボーリングマイスター(匠)東北の名称に恥じないよう、今後も技術の研鑽と、

後進の指導に当たるつもりです」と畠山も述べておりますが、会社としても今後

の畠山の活躍に期待するとともに、支援していきたいと思います。